コラム

【これって毒親?】ヘリコプターペアレントになりやすい5つのタイプ&問題点

モンスターペアレントいう言葉は広く知られていますが、最近ではヘリコプターペアレントという言葉も広まりつつあります。

ぴよ太
ぴよ太
ヘリコプターペアレントとは、簡単に言うと「過保護、過干渉な親」の総称です。

アメリカ発祥の言葉で日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、子どもが成長する機会を阻害することで、将来的にも大きな問題につながると話題になっています。

誰もがヘリコプターペアレントになる可能性があるとも言われている今、そうならないためにはどうすればよいのでしょうか?

ヘリコプターペアレントとは? 真面目だからこそ気をつけたいこと

ヘリコプターペアレントとは、簡単に言うと「過保護、過干渉な親」の総称です。

ヘリコプターが上空でホバリングしているように、親が子供の様子を常に監視し続けている様子を表しています。子どもが失敗しないようまた困難なことに遭遇しないよう見張り続けている様子をイメージしてみてください。

子どもが自らチャレンジしようとしていることについ手を出してしまったり、子どもができない宿題を代わりにやってしまったり、明日の学校の準備を自らやってしまったり…

一見して、わが子への愛情を表しているように見える、またわが子を成功へ導くよう手助けしてあげるような、好意的な印象を持つかもしれません。

しかし、いくら愛情を持って接しているとはいえ、こうした行動が裏目に出ることも。

失敗しないことはほんとにいいことですか?

幼少期に失敗を経験しないことで、お子さんの成長を妨げる可能性もあります。

子どもに嫌な思いをさせたくない、子どもに辛い経験をさせたくない、不安な気持ちになってほしくない。という気持ちは親としていたいほど共感できます。

お子さんを思う気持ちは間違っていませんし、「きめ細やか」で「真面目」な人こそ、子どもを守ってあげたい気持ちで手や口を出してしまいます。ヘリコプターペアレントの多くは、知らず知らずのうちに過保護・過干渉になりがちです。

お子さんの“負の感情”を剃れるあまり、親の過保護・過干渉が発生する。やがて子育て自体がネガティブなものになり、子ども自らが経験を身につけるチャンスを失います。

本来わが子を守る行動であっても、将来的にわが子を守れない育児がヘリコプターペアレントの問題点です。

ヘリコプターペアレントになりやすい人はこんな人!

実は、どんな親でもヘリコプターペアレントになる可能性があるといわれています。
共通しているのは、お子さんが失敗することを恐れ、その機会を奪っていることです。

完璧主義

子どもに理想像を求めると同時に、親である自分自身にも理想像を求めがちな完璧主義の親は、子どもの評価が自分自身に対する評価と捉えがちです。

たとえば、子どもの失敗は自分の失敗と考えてしまう。子どもの成功は自分の成功と考えてしまう。

だからこそ、子どもが失敗する前に、口や手を出してしまう傾向にあります。

せっかち

子どもにあれこれ指示を出すことで、無駄なくスムーズにゴールへ導こうとするタイプは多いのではないでしょうか。

お子さんの意思を確認する前に、あれをやって、これをやってと指示を出す。

すると、お子さんは自ら行動することができなくなり、指示がないと動けない人間になってしまいます。

子ども以外に打ち込める趣味がない

趣味も特になく、四六時中子どものことを考えている人も、ヘリコプターペアレントになりがちです。

頭の中が子どものことでいっぱいになると、見守るどころか見張りながら指示を出してしまうことがあります。

子どもが実家を出て自立しても、毎日のように押しかけてきたり、何かと口を出してきたり。子どもが結婚して姑の立場になっても、過干渉が続くタイプです。

事なかれ主義

揉め事や争い事、面倒事を避けるために過干渉になる親もいます。

子どもは他所の子どもと喧嘩や仲違いを通して、人間関係を学び、経験として生かすことができます。しかし、小さなトラブルでも避けたいと思うあまり、干渉して揉め事や争い事を収めようとしてしまう…

一見正しい行動に思えますが、子どもとの距離感が近過ぎると無意識のうちにヘリコプターペアレントになりやすいです。

気が利く

気が利く、また察しがいい人もヘリコプターペアレントになりやすい傾向にあります。

たとえば、お子さんが何も発していないのに「宿題は?」「トイレは?」など、子どもの様子を先回りして声かけをしてしまう。

お子さんが自主的に行動するよりも前に注意喚起をするのも、過干渉と言えるでしょう。

ヘリコプターペアレントが起こす子供への悪影響

実は、筆者の実姉もヘリコプターペアレントの傾向がありました。

実姉は、内向的な長女のために「人間関係が穏やかな環境で勉強させてあげたい」と考える人で、幼少期から受験に向けて塾に通わせていました。

週末はもちろん友達と遊ぶことなく、塾に通い続ける子ども。後から話を聞くと、幼少期から友達と呼べる子も少なかったそうで、人と会話をすることが苦手だったそうです。

受験が近づくと「お母さんは○◯中学に行ったけど、本当は●●中学に行きたかった。お母さんは無理だったけど、あなたなら◯◯中学に行けると思う」と伝えました。

このとき、子どもはお母さんの気持ちを察して自ら受験したい中学があったにもかかわらず、実姉が行けなかった中学を受験しようと決めたのです。結果的に中学受験に合格しましたが、後年になって「あのときはお母さんの言うことが全てだった」と教えてくれました。

ここまでの問題点は、以下の点ですね。

  • 人間関係が穏やかな環境で勉強させてあげたい→子どもの人間関係が失敗するのを恐れていた親
  • お母さんの気持ちを察して志望校を諦めた→自分の意思を隠して母親の期待に応えようとした子ども

子どもの人間関係は、喧嘩をしたり仲違いをすることで自ら学んでいくものです。

しかし、その失敗を恐れるあまり親は自分の敷いたレールに子どもを歩ませ、子どもはコミュニケーションが苦手なまま大人になった。受験のエピソードからも、自ら判断することができなくなってしまったことがわかります。

ヘリコプターペアレントの危険性について、アメリカのワシントンポスト紙では次のように報告しています。

  • ヘリコプターペアレントに育てられた大学生は、鬱の割合が高い
  • 親の過干渉は子どもの自主性と能力の発達を阻害し、依存を促す
  • 保護的な管理なしに仕事を完遂する能力を阻害する

人間の成長には、失敗と経験を積み重ねることが大切です。

しかし、ヘリコプターペアレントの影響を受けた子どもは失敗から学ぶ教訓がないため、ひとりで問題を解決する力がない、周りと試行錯誤しながらコミュニケーションをとることができない、自己否定感や問題行動のリスクにつながります。

ヘリコプターペアレントにならないために

誰もがヘリコプターペアレントになる可能性がある一方で、そうならないために何を注意すれば良いのでしょうか。

一番は、ネガティブな感情を恐れないこと。

子どもにポジティブな感情を持ってもらうためにも、時には悲しさ、悔しさといったネガティブな感情に触れる機会が必要です。

ぴよ太
ぴよ太
失敗は成長のチャンスだと捉え、子どもの自立をサポートしましょう。

また、子どもの自主的な行動を促すことも親の役目と考えてください。

子どもが小さい場合は、親の判断に委ねることが多いかもしれませんが、その場合でも「子ども自身はどうしたいのか」「どう思っているのか」を問いかけてあげるとよいでしょう。

親の意見を伝えるだけでは、子どもが自ら行動する機会を奪ってしまいます。

親の立場で納得できない場合であっても、可能な限り子どもの意見を否定せず、尊重してあげる姿勢を持ちましょう。