ネット環境が身近な存在になった現代、iPadを操作するお子さんも増えています。
昔に比べ知育系・学習系のアプリもたくさん増えてますます便利になっていますが、その一方で子どもがゲームやSNS、Webサイトの視聴や動画閲覧に夢中になって困っている…そんな悩みを持つ親も多いことでしょう。
iPadに限らず、電子端末の使い過ぎは視力や体力の低下、依存のリスクや集中力低下を招く可能性があるため、時間を決めてバランスよく付き合うことが大切です。
お子さんの利用制限を設けるアプリを別途ダウンロードする方法もありますが、今回はiPadの端末で操作できる機能制限を中心に、お子さんの長時間使用を防ぐ方法について紹介します。
子ども向けiPad設定これだけは設定しよう

iPadの端末で操作できる機能制限を中心にこれだけは設定しましょう♪
設定 | 設定の概要 |
---|---|
時間制限 | 使用に際し時間制限を設ける方法です。 iPadの端末の使いすぎや利用時間を決めるために使用します。 |
アプリ使用制限・通閲覧制限 | 有害なサイトや大人向けコンテンツへのアクセス制限 お子様の年齢に合わせたコンテツのみアクセスが可能な設定を行えます。 |
設定1:時間制限を設定する方法「スクリーンタイム/ペアレンタルコントロール」
使用に際し時間制限を設ける方法から説明します。
STEP1:スクリーンタイムをオンにする
「設定」から「スクリーンタイム」を開き、「スクリーンタイムをオンにする」をタップします。
STEP2:「続ける」をタップし、子供用のiPad利用を選択する
「続ける」をタップすることで、
『このiPadはご自分用ですか、それともお子様様ですか』という画面になるので、「これは子供用のiPadです」を選択しましょう。
STEP3:「スクリーンタイム・パスコード」を設定する
「続ける」をタップすると、「スクリーンタイム・パスコード」という画面に移行するので、ここでスクリーンタイムの設定を変更するときのパスコード(4ケタ)を新しく作成します。
※iPadを起動するときのパスコードとは別になります。ここで設定するパスコードはお子さんに知られない様にしましょう!
「スクリーンタイム・パスコードの復旧」というポップアップが出てきますが、これは万が一スクリーンタイム・パスコードを忘れた場合でも使っているApple IDを使ってリセットすることができるというものです。
Apple IDは、普段から親が使用しているものを設定しておきましょう。
STEP3:具体的な設定を行う
ここまでくると、スクリーンタイムを細かく設定できる画面に移行します。
「夜●時以降はiPadを利用できなくする」と設定したい場合、「休止時間」をタップして時間や曜日を設定しましょう。
また「アプリごとに使用時間を制限」したい場合、スクリーンタイムの画面から「App使用時間の制限」をタップし、「制限を追加」をタップすることで制限したいアプリを選ぶことができます。
仮にYoutubeを制限したい場合、「エンターテイメント」をタップすれば出できます。時間制限したいアプリにチェックを入れ「次へ」をタップしたら、1日あたりの時間を設定して「使用制限終了時にブロック」をオンに、そして「追加」をタップしましょう。
設定2:有害なサイトや大人向けコンテンツが表示されないようにする方法「コンテンツ制限」
お子さんがWEBサイトを閲覧する上で避けるべきものは、有害なサイトや大人向けコンテンツです。
もちろん、こちらも設定することで閲覧を回避することができるので安心してください。
STEP1:「コンテンツとプライバシーの制限」を設定
「設定」から「スクリーンタイム」をタップし、「コンテンツとプライバシーの制限」へ移りましょう。
そこで「コンテンツ制限」をタップすると、各コンテンツを個別に設定できる画面に移行します。
(設定例)
- 「音楽、Podcast、ニュース」…「不適切な内容を含まない」ものは許可にする
- 「映画」→「PG12」までは許可にする
- 「テレビ番組」→「12+」までは許可にする
- 「App」→「12+」までは許可
- 「Webコンテンツ」→「成人向けサイトを制限」
上記は設定の一例なので、お子さんの年齢や環境に合わせて設定してあげましょう。
(番外編1)iCloudファミリー共有で「もしも」を防ぐ

iPadを所持している人のほとんどが、Apple IDを設定しているかと思います。
音楽やアプリケーションのダウンロードをしたり、FaceTimeでビデオ通話をしたり、iPhoneなどの他の端末と同期をしたり…Apple IDを持つことでAppleが提供するすべてのサービスを利用することができます。
とはいえ、親が設定しているApple IDを利用し、子どもが勝手にアプリケーションを購入してた、また課金していた…となると大問題です。こうした「もしも」のトラブルを避けるために、「iCloudファミリー共有」の設定をおすすめします。
※13歳以上でなければApple IDを登録することができないのですが、「iCloudファミリー共有」を使うことで家族それぞれのユーザー登録が行えるので便利です。
iCloudファミリー共有は最大6人までのユーザーを登録することができ、一人が「管理者」となることで他の家族がアプリなどをダウンロード購入したいときでも管理者が承認・拒否することができます。
もしもApple IDで「iCloudファミリー共有」を設定していない場合は、設定の上家族それぞれのユーザー登録をしておきましょう。
(番外編2)YouTubeの閲覧制限をさらに確実なものにする方法

上記で紹介したように、「スクリーンタイム」から「アプリごとに使用時間を制限」すれば、特定のアプリの使用を制限することができます。
とはいえ、YouTubeのようにアプリだけではなくブラウザで閲覧できる動画サイトがあれば、お子さんによっては制限をすり抜けてしまう…なんてこともあるかもしれません。
こうした抜け道を塞ぎたい人は、「コンテンツとプライバシーの制限」の設定を応用してみましょう。
「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」→「コンテンツ制限」と順にタップしてくと、WEBコンテンツの設定画面の下部に「常に許可しない」Webサイトを個別に追加設定することができます。
「youtube.com」「m.youtube.com」と追加設定しましょう。
念には念を、の策です。
まとめ
ネット環境が身近な存在になった現代、お子様の過剰な利用や課金などでネットのデメリットを避けるためにiPadの設定を紹介してきました。
今回紹介した設定はiPadだけではなくiPhoneでも設定可能です!
「スクリーンタイム」から始まる使用制限の設定については、iPadのみならずiPhoneでも設定することができます。
親が使用していないiPhoneを子どもに与えている…というご家庭もあると思うので、iPhoneを持たせている方もぜひ参考にしてみてください。